HSP(エイチ・エス・ピー)という言葉を聞いたことがありますか?
現在 2020年 この数年でHSPについての情報が非常に多くあふれるようになってきました。
HSPを一言で言うと 非常に敏感すぎる性質
私自身もこの HSPの気質を大いに持ってることを知り、幼少期から悩んでいたことがやっと腑に落ちました。
つまり このサイトの大テーマである ADHDという発達障害と併せ持った気質ということです。(HSPは発達障害ではありません)
ADHDの診断だけでは説明が付かなかったことが このHSPの特性を知ることで納得できたのです。
このページでは そのHSPについて書いてみます。
HSPとは?
まずは HSPそのものについて
HSPとは、生まれつき「非常に感受性が強く敏感な気質もった人」という意味で、「Highly Sensitive Person(ハイリー・センシティブ・パーソン)」と呼び頭文字をとって「HSP(エイチ・エス・ピー」と呼ばれています |
あくまでも 気質(性格)であって 発達障害 というわけではありません。
ですが、生きる上で非常に困難だったり 苦しさを抱えやすいので心理療法士さんやメンタルクリニックなどの相談に訪れる方も多いようです。
二次障害として精神を患ってしまうこともあります。
全人口の15~20%を占めると言われていて 5人に1人ということなのでけして 少なくはないですね。
ただ、その気質の度合いには差があり、環境によってその苦しみ方にも差がでてくるようです。
男女の偏りは特にないとのことです
HSPのセルフチェック
では 具体的にどのような状態を指すのか?ということですが
以下のチェックリストを参考にしてみてください
少しでも当てはまる そんな傾向あるなと思えばYES
当てはまらない 全く当てはまらないはNO
という感じでYES(はい)の数をチェックしてください
尚、その傾向がものすごく強いなと思えば◎二重丸などにしてしるしをつけておくとよいでしょう。
1. 周りの小さな変化にもわりと気が付くほうだ
2. 人の気分に左右されやすい 3. 痛みに弱い 4. 忙しい日々が続くと、一人きりでぼーっと出来る所に逃げ込みたくなる 5. カフェインに弱い方だ 6. まぶしい光、強烈なにおい ごわごわした布地の肌触り サイレンなどの大音量は苦手 7. 物事を深く考え 内的生活が豊かだ 8. 騒音や大きな音には耐えられない 9. 本や映画 音楽・絵画など芸術に心動かされやすい方だ 10. 何かをするときはいい加減にしないで丁寧にする方だ 11. 何事にもビクっとしやすい 12. 短い時間に多くの事を抱えるとアタフタしてしまう 13. 誰かが物理的な環境で落ち着かない思いをしてる時(例えば電灯の明るさや席の位置)どうしたら心地よくなるか気づくタイプだ(明るさの調整、席の移動) 14. 一度に多くの事を頼まれるとイライラしてしまう 15. ミスや忘れ物をしないようにいつも気をつける 16. バイオレンス映画やテレビの残虐なシーンは見ないようにしている 17. あまりにもいろんなことが周りに起きてると自分のまわりで起こっていると気分が悪くなる 18. お腹が空きすぎると集中力を欠いたり気分が乱れたりといった強い反応が起こる 19. 生活に変化が起こると混乱する 20. 繊細で上品な香りや味、音や芸術などを好む 21. 普段の生活では動揺するような状況を避けることを優先している 22. 課題( 仕事)やる際に、競争させられたり 見られたりしてると、緊張して普段の実力が出さなくなる 23. 子供のころ、親や教師から「敏感だ」とか「内気だ」とか思われていた |
※参考書籍 敏感すぎて困ってる自分の対処法 より引用 ( 苑田純子/高田明和 監修)
いかがだったでしょうか?
このチェックリストで23項目中12以上YESなら 恐らくHSPです。
ただ、もし12以下でも それぞれの項目の度合いが非常に強い場合は、やはりHSPの可能性があります。
こうしてみてみると
とても周囲に対して神経を使ったり 物事を深く考え込むので
非常に疲れやすい ということが分かりますね。
【参考 】 神経が疲れた時のリラックス法の記事もUPしてますADHDやHSPの気質で疲れやすい人の為のリラックス法 |
なので 人がけして嫌いではないのに一人を好んだりするという矛盾に悩まれてるという方も結構いるようです。
私自身は 一つ一つの質問に大きくうなづいてしまうほど ほぼ当てはまってます。
また オンラインでのHSP診断のサイトもあり こちらも非常に参考になりました
HSPにも更に種類がある HSS型/HSE型
HSPの性質の中でも 実はまた更に別の性質も併せ持ったタイプの人がいるというのも
最近知りました。
HSS型HSP(刺激追求型)
1つ目は
HSS型のHSP
生まれながらに高度な感覚処理感受性を持ちながら、一方で、”刺激を求める人”。 |
とても矛盾し 複雑な性質なのでHSPよりも更に生きづらさや混乱が大きいところがあります。
HSPは以前から知っていたし、好奇心旺盛で飽きやすく刺激を求めがちなADHDは診断済だったので この両方の特性があるから矛盾した行動や心理状態で生きづらかったと思ってました。
もちろんそれもあるのは間違いないのですが、HSPを調べていくうちにHSS型のタイプを知り、それを更に調べると
あまりにも当てはまりすぎて驚きました。
つまり ADHDとHSS型のHSPという自分の性質 ということでやっと全ての症状の説明が出来るようになったのです。
HSS型HSPについてはこちらのサイトが参考になりました
HSE型HSP(外交型)
もう一つは
HSE型HSP
生まれながらに高度な感覚処理感受性を持ちながら、一方で、”外交的(社交的)” |
これは 同じくその言動から 刺激を求めるHSSと似てるのですが微妙に差があります
ちよっと意味が分かりにくいかもしれないけど
例えばHSS型HSPの自覚がある私の場合だと
現在接客業というお仕事も出来ていて 人づきあいも 出来ないわけではありません
なので 社交性はあると思います が
けして それを求めるわけではないので 外交的ではありません
つまりは 人とのコミュニケーション能力は比較的上手に出来るとは思うけど
けして それを望んではいないのです。
(刺激を求める時は人と会いたくなる時もあるけど 基本一人が大好き)
一言で違いをまとめると以下の通りです
・HSS型 刺激は求めるけど けして外交的ではない ・HSE型 社交性はある(人との交流は求める)けどけして刺激を求めるわけではない |
エンパスとの違い
HSPという言葉を知る前に よく耳にしていたのが エンパスでした
ちょっとスピリチュアルの世界にはまっていた時期だったので知ることとなったのですが
エンパスとは エンパシー(共感力 感情移入の力)が強い人という意味です |
・相手の体調が悪い時自分も同じ症状で具合が悪くなる
・相手の感情が自分の感情のように感じられる
・相手が何も言わなくても 本音に気づく
あれ? なんだかHSPさんと似てる?
しかも日本人には5人に1人いるといわれてるあたりも 近いですね。
でも よく調べると その微妙な違いに気づきます。
確かにHSP気質の方の中にエンパスの要素を持ってる方もいますが
HSP=エンパスということではなく 他のHSSやHSEと同じように
HSPの中にもエンパスの方もいる という位置づけなのだそうです。
エンパスはどちらかといえば オーラや過去生などの言葉と同時に使われることもあり
スピリチュアル的な要素が強いことが分かります。
またエンパスについては いずれあらためて別記事にしてみようと思います
まとめ
さて ここまで書いてると HSP HSE HSS・・・ なんだかややこしくなってたので 簡単に表にまとめてみます
性格というのはそれぞれ
けして画一的ではないのではっきりとした区分けがなものですが、自分がどのあたりの性質に近いのかな?という目安として上記の表を活用してみるといいと思います。
自分の事って 理解できてるようで案外分からないってこと多いです。
特に日本人は周囲に合わせることを重要視するお国柄みたいなところがあるので
余計に自分のことが分からなくなってしまうということも起きやすいのでは?と感じます。
いずれにせよ これは病気というわけではなく あくまでも気質
その気質で生きづらさを感じるなら まずは知り どのように生きていくかを模索していくことが大事ですね。